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CPTSD/人格障害の自覚・病識のある方へ
 CPTSD者の大半は、軽度・重度の程度の差こそあれ、人格障害を併発〜人格障害傾向を保有しています。
 まず、その事実をしっかりと認識し、自覚できるようになってください。
 現実から目を逸らさずに直視し、自分の身に起きていることは何か、自分の抱える問題は何かを知り、正しく理解・把握することが、CPTSD/人格障害からの回復・成長のために避けて通れない、不可欠な第一歩です。
 
 人が、自分の抱える問題に気づき(自覚化)、向き合い(直面化)、そうした内省・省察の過程を通した自己対象化によって、自己変革を果たすことは、並大抵の困難ではありません。
 その人が、人格障害者であれば、なおさらです。
 絶望的なまでに困難である(少なくとも、一人では不可能)と言ってよいでしょう。
 その峻厳な現実は、いくら強調しても、強調しすぎるということはありません。
 ですが、適切・相応な環境とサポート下に身を置き、適切・相応な自助努力を行うのであれば、希望がまったくないわけではありません。
 不断の内省・省察によって、自分には何が足りなくて何が必要か、自分は何をすべきかを、少しずつ理解し、目の前にある課題に対して、一つひとつ、できることからクリアしていくほかはありません。
 そうした過程を具体化し、試行・実践していく、さまざまな営為のための努力の総称を、自助努力と呼びます。
 CPTSD/人格障害からの回復・成長とは、自助努力がもたらす、わずかな一歩を、日々積み重ねることによってしかなし得ず、その積み重ねの向こう側にしか存在しないのです。
 そして、地を這うような一歩を積み重ねることの困難さに比べて、後戻りすることは簡単であり、一瞬の出来事です。
 
 CPTSD/人格障害からの回復・成長のためのガイドライン(指標)/ガイドポスト(道標)は、SLANで提供できますが、一人で回復・成長作業に取り組むことは、不可能です。
 身近に、問題を共有し、理性的・論理的・批評的対話ができる仲間(つまり、馴れ合い・傷の舐め合いに堕することなく、自覚化/直面化を互助できる仲間)、および、インストラクター(指導者)/インタープリター(解説者)/ファシリテーター(促進者)の役割を果たしてくれる人間(つまり、日常的に、生活全般にわたって、きちんと指導・管理・保護してくれる人間)が必要です。
 回復・成長作業は、基本的に、社会・世間とは一定の距離を置いた、心身ともにストイックな日常生活の中でしか、行うことはできません。
 (わかりやすく言えば、たとえば禅寺での修行生活を、イメージしてください)
 ちなみに、主体的・自律的に、自分の欲望・欲求や情動・衝動を抑えて、そうしたストイックな日常生活を守り、その中で回復・成長作業を試行・実践できない人(人格障害者の大半が、そうした人に該当します)を、回復・成長させるためには、しかるべき入所更生保護施設で、強制的に再教育するしかありません。
 (もっとも、そうした施設は、現在の日本には、残念ながら存在しません)
 なんらの経済的基盤もインフラストラクチャーも持たない、単なる有志の集まりであるSLANが、具体的な対応・援助の対象とできるのは、自ずから、回復・成長に向けて、本気で自助努力を行う意志と覚悟のある人だけであり、人格障害度の低いCPTSD者/軽度の人格障害者のみにかぎられます。
 (わかりやすく言えば、きちんと助言・指導に従い、それを守ることのできる人でなければならないということです)
 
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